Question

歯の欠損は認知症発症に影響するって本当?

Answer

これまで認知機能と関連するとされてきた性別、教育年数、握力、年齢、経済状況を踏まえたうえで、噛む力(咬合力)も認知機能低下に大きく関わっていることが分かってきました。つまり、認知機能低下の初期段階では口腔機能が関連しているということが表示されました。その一方で、歯の数は認知機能との関連がみられず、認知機能を維持するためには、歯の数よりむしろ咀嚼機能のほうが重要であるということです。

すなわち、適切な欠損補綴治療によって口腔機能を回復することが、認知機能や運動機能を維持するうえでも重要です。

参考として、次のような調査報告があります。

年齢、所得や生活習慣などの影響を統計学的に排除しても、歯がほとんどなく義歯未使用の者は20歯以上のものと比較して、1.85倍(95%信頼区間:1.04~3.31)認知症発症リスクが高かった。

歯がほとんどなくても義歯を使用している者の認知症発症リスクは1.09倍(95%信頼区間:0.73~1.64)と、20歯以上の者との間に有意差はなかった。

※参考書籍
 「外来・訪問診療のためのデンタル・メディカルの接点」
 クインテッセンス出版株式会社

 「日本口腔インプラント学会誌 vol.30 No4 2017.12」
 公益社団法人 日本口腔インプラント学会

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